弁理士(企業知財→特許事務所)のブログ

特許法律事務所に勤務する弁理士(36歳)のブログです。以前は家電メーカにて企業内弁理士として勤務していました。企業時代のことや現在のこと(主に知財関係の内容)を綴っています。

開発内容に関する発明発掘

今日は、技術部門の開発内容から効率的に発明発掘を行なうための方法論について書いてみたいと思います。技術部門から開発内容を聞き出すためには、たとえば以下のような方法があると思います。

1.開発内容に関する発明提案を行なうように全技術者にアナウンスする。

2.開発責任者のようなキーマンから開発内容を聞き出す。

3.担当する技術部門の全技術者から開発内容を聞き出す。

方法1

メリット:

知財部門は単に1回アナウンスするだけでよい。

② 良い発明が提案されなくても知財部門には責任が生じない。

デメリット:

① 発明提案にあたり技術者のフィルタが掛かってしまうので、知財目線で価値の高い発明を吸い出せない可能性がある。

② 技術部門が自発的に動くのを待たなくてはならない。

方法2

メリット:

① 開発内容の大きなポイントは聞き出すことができる。

② 少数からヒアリングするだけなので、知財部門の負担は小さい。

デメリット: 

実際特許出願する場合に落とし所となり得る小さなポイントについては聞き出せないことが多い。

方法3

メリット:

① 技術部門の開発内容をすべて聞き出すことができる。

② 全開発内容から知財目線で価値の高い発明を優先的に出願することができる。

知財部門から動き出すことができる。

デメリット:

① 全技術者と打ち合わせする必要があり知財部門の負担が大きい。 

② 出願漏れが生じた場合に、知財部門にも責任が生じ得る。

色々と大変ですが個人的には方法3がお薦めです。一見、負担が大きく見えますが、たとえば担当技術部門の技術者が150人いたとしても、3人/日で回せば2か月くらいで1周できます。一人との打合せが仮に30分掛かったとしても高々しれています。それに対するメリットがかなり大きく、結局最も効率的な気がします。

経験的には、方法3を採るようになってから技術部門との一体感が増したような気がしますし、やりがいも感じやすくなったように思います。