中間処理で絶妙な応答案を生み出す方法
知財担当者の中間処理の進め方としては以下のようなパターンがあるのではないでしょうか?
1.事務所コメントを発明者に転送して発明者に応答案を検討してもらう。
2.知財担当者が応答案を検討して発明者に確認してもらう。
3.発明者と知財担当者とで相談しながら応答案を検討する。
他にも色々なパターンの仕事の進め方があるかもしれませんが、個人的にはパターン3が良いと思うわけです。パターン3を行なうことで、絶妙な応答案を見出せると思っています(特許事務所に勤めている立場なので表現が適切ではないかもしれませんが、事務所の弁理士が何時間かけても、パターン3で見出された応答案には辿り着けないことが多いです(特にギリギリの案件では)。理由についてはまた別の機会にまとめます。)。
発明者と知財担当者とでは得意な領域が異なります。技術的には当然発明者が秀でています(中には、自分の方が技術に詳しいという知財担当者もいるでしょうが、そういう考えはちょっと危険なのでは?と思ってしまいます。)。
一方、拒絶理由通知の読み方や、どういった範囲で権利化しないといけないかに関する判断力に関しては知財担当者の方が優れていることが多いです。
お互い得意な領域が異なるため、両者が集まって顔を付き合わせながら応答案を相談するのが絶妙な応答案を考え出すための第一歩だと思うのです。実際の仕事の進め方の一例については、また別の機会に書きたいと思います。