弁理士(企業知財→特許事務所)のブログ

大阪の特許法律事務所に勤務する弁理士(36歳)のブログです。以前は家電メーカにて企業内弁理士として勤務していました。企業時代のことや現在のこと(主に知財関係の内容)を綴っています。

結局交渉で使える特許を取得しようとしたら、一切サボれないという話

発明が生まれ、その発明が特許になって、そしてその特許が活用される。恐らく、なんぼ早くても3年、遅ければ15年くらいはかかるかと思います。

 

権利が活用されるまでに、たとえば以下のようなプロセスを経るケースが多いのではないでしょうか?

 

1.知財部による発明発掘、又は、発明者による発明提案

2.先行技術調査(内製又は外注)

3.出願検討会(技術部門の偉い人が参加)

4.明細書作成のための打合せ(発明者+知財担当者(+事務所弁理士))

5.明細書作成(内製又は外注)

6.国内出願手続き

7.外国出願手続き(翻訳含む)

8.各国での中間処理

9.権利化後の維持又は放棄検討

10.他社が対象特許を使用していないかの調査

 

ざっとこれくらいのことを経ることになるかと思います。これらのうちどこかでミスをすると、その権利がライセンス交渉で活用される可能性は激減します。

 

たとえば、非常に良いクレームで権利化できていたにも拘らず不景気の影響でその特許が捨てられてしまったり(上記9でのミス)、発明のポテンシャルは非常に高かったにも拘らず中間処理で安易にクレームを限定してしまったり(上記8でのミス)。。

 

結局どこかでミスをするとその特許が日の目を見ることはなくなります。

 

上述したように、発明が生まれて特許が活用されるまでに、長ければ15年(以上)かかります。発明発掘を担当した知財担当者と、出願を担当した知財担当者と、中間処理を担当した知財担当者とが全員異なるなんてことも十分あり得ます(というか、ありがちです。)。

 

そう思うとライセンス交渉で使える特許を取得することは、まさに奇跡といえそうな気もします(権利活用までの過程で1人くらい手を抜いてしまう人が混じってしまいそうなものです。)。とにかく、上記の全てのフェーズで本気を出すことが重要です。

 

実は知財の仕事って一切妥協が許されない非常に厳しい仕事だったりするんですよね。。

 

あ、因みに、昨日は大学のレポートを終わらせて倫理研修の単位を2.5単位取得しました。また明日から頑張ります。