弁理士(企業知財→特許事務所)のブログ

大阪の特許法律事務所に勤務する弁理士(36歳)のブログです。以前は家電メーカにて企業内弁理士として勤務していました。企業時代のことや現在のこと(主に知財関係の内容)を綴っています。

個人発明家の特許を売却するのはかなり難しいと思う。

このブログに対する問い合わせで最も多いものは、「私の特許を売却してくれませんか?」という趣旨のものです。問い合わせを頂くことは非常に有り難く、毎回丁寧な回答を心掛けております。

ただ、私の経験上、特許売却の話が纏まる可能性はそこまで高くありません。大企業の特許で、たとえば規格必須特許に読めなくもない(ただちょっとストレッチしすぎか?)ものであっても、ほとんど売れないのが現実でした(もう3,4年前の話ですが)。

結局、その特許を誰かしらが使っているという明確な証拠があり、訴訟になっても特許権侵害が認定される可能性が高いものでないと売れる可能性は低かったです。

(ちょっと話がそれますが、そういう特許以外は経済的価値がほとんどないという意味なのか?と思ったり。。すなわち、そういう特許を取得できる確率を上げるために、普段の知財活動を改善していく必要があるんだよな。。と思ったり。)

で、話は戻りますが、大企業の場合、何万件も出願することによって、市場で買い手がつくような権利を(数件〜数十件)取得しています(売る売らないは置いといて)。

こういう現状を考慮すると、個人発明家の方が保有している特許がそういった価値の高い特許である可能性は必ずしも高くありません。そうすると、代理人が成功報酬制でそういった売却業務を受けてくれる可能性は高くないと思われます(タダ働きになってしまう可能性が高いですので。。)。

(それこそタイムチャージ制であれば受任する代理人も多いとは思いますが、タイムチャージ制で依頼するのはお金にかなりゆとりがないと難しいように思います。)

ということで、個人発明家の特許を売却するのはかなり難しいというお話でした。

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