企業知財→総合商社というキャリアを選んだ後輩と話して感じたこと
かつて所属していた大企業でのことです。私が知る限り、2005年以降入社の知的財産部配属の人達は、結構華やかでした。
まず見た目が爽やかな人が多かった(私は例外ですが。。)。さらに、学歴も高く、東大、京大、東工大、阪大、早慶出身の人がほとんど、とかいう意味不明な状態でした。正直、同期の研究職の人達と比較して、少なくともカタログスペック上はレベルが高かった気がします。まぁ知財バブルだったんでしょう。
今から考えると、その企業の知財部に一生収まるタイプでない人達を採用していたように思います(知財部の地位が必ずしも高くない企業だったように感じています。)。その後、自ら手を挙げて、社内の別の部署(経営企画やら法務やら)に異動していった人も何人かいました。
社外に出ていった人はかなり沢山いました(私もその一人です。)。リーマンショックの後に、社内の雰囲気が本当に悪くなりましたからね。。
で、当時の後輩の一人が、総合商社に転職すると言い出したんです。正直、魅力的な奴ではありましたが、少なくとも「知財」という仕事だけを見ると、特別優秀という印象もありませんでした。
正直、やめといた方がいいんじゃない?と思っていました。「また知財の仕事がしたくなったら相談乗るからな」と、最後に二人で飲んだ時に伝えたことを覚えています。
で、昨年末に約三年ぶりに飲みに行ったんです。会う前は、元気にしてたらいいけどなぁ、とちょっと心配していました。ところがどっこい、会ってみたら元気も元気、どうやら今の会社で大活躍しているようです。年収も、前の会社にいたら課長とかにならないと難しいレベルに達しているとのこと。
何というか、その彼は器の大きい人間、という感じなんです。そういったタイプの人にとって「知財」という仕事は少し物足りなく、結果としてあまりハマっていない(特別優秀とは感じれない)状態になっていたのかなぁと思ったりしました。
人間向き不向きがあって、「知財」も出来ないんだから「総合商社の仕事」なんて出来るわけがない、という関係が成り立つわけではないんだなと感じた次第です。
自分に向いてる仕事に就けたら、それだけで幸せな気がします。と、昨年末、かつての後輩から勉強させて頂きました。
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